2022年10月から始めた不妊治療ですが、採卵時の痛みやその後のアトピーの悪化、2度の対外受精をしたものの妊娠に至らなかったということで、結局通院は終わりにしました。
私の場合は、採卵した10個の卵から対外受精して育ったのが2つだったので、その時にこれでダメだったらもう病院に行くのはやめることを夫に先に伝えていました。アトピーが採卵後にみるみる悪化した状況も目の前で見てきたこともあり、夫は続けようとは言わなかったのでホッとしました。
でも不妊治療を経験したことで理解できたことはいくつかあります。
たとえば、ホルモン薬で体をコントロールすると自分の体調にコントロールが難しくなるとか不妊治療がどのように進行していくのかということや、一連の治療の間にどのような感情を経験するかということです。
以前は不妊治療をしているという話題は自分からは遠いことでなかなか理解、共感できなかったです。
でも、一通り経験した今ならその大変さがわかっているので心から共感できるし、相手に話も自分ごとのように聞けるようになりました。
そして母親が、いかに自分の体を犠牲にして子どもを産むのかということも理解できるようになり、とにかく何よりも体が大切だと相手を労る気持ちも持てるようになりました。
こういうことから、私に不妊治療はうまく行かなかったものの、この体験を経て得ることはあったな、と前向きに思うのです。何事も無駄なことはないね。