もりねこ日記:アトピー、花粉症をコントロールして健康的な生活を送ろう

アトピー、花粉症についての備忘録として、気をつけていることや試したことなどを書き留めていきます。自分の経験が少しでも同じ悩みを持つ人のためになると嬉しいです。

不妊治療のきっかけ

元々私は子どもが欲しいという願望は少なく、また結婚願望もなく30代を過ごしました。

自分が自由に、好きなところで旅をするように仕事をして暮らすことが第一目標で、その通りの生活を外国で送っていました。

しかし30代後半に父親が病気になり、その後一年以内に父が亡くなるということを経験し、人生のついて改めて考え直すようになりました。当時は外国に住んでいたので、病院への送り迎えや入院の世話は母や兄弟姉妹に任せきりで、私は仕事の出張や休みをうまく利用して日本に頻繁に帰ってきていました。

その経験を通じて気がついたのは、自分が好き勝手に過ごしていられるのは両親、家族が元気であることが前提で、そうでない場合は家族が助け合いができる所に住む方がいいな、ということ。

また、「みんないづれ死ぬ」ということに気が付き、愛する母親や親戚と過ごせる時間が永遠ではないことにハッとしました。

同時に、この先自分が生きていくのに1人よりも家族がいる方が良いと思い、自分の家族を作ろう、と思いました。

この気づきを経て、その半年後に日本に帰国することにしました。その後日本で再就職、大学院入学、卒業、結婚、転職を数年で経験しました。今は母や親戚家族にすぐに会えるのは、とても幸せだなー、と感じながら過ごしています。

さて、無事に結婚ができたものの、子どもが欲しいとはあまり思わずに時間が2年ほど過ぎました。

理由は3つあります。

1つ目は、私が子どもがあまり好きではないこと。これは末っ子として育ったため、子ども時代に兄弟や従兄弟たちに小さいからといじめられることが頻繁にあり、子どもながらに子どもは怖いと思っていたことがあります。大人になってからも、感情をむき出しの振る舞う子どもはなかなか苦手です。40歳近くなってから、周りの友人が出産し、子どもと接する機会に恵まれるようになり、最近では子どもが可愛いな、と思えるようになりました。

2つ目は自分が幼児期からアトピーで辛い思いをしてきたために、自分と同じ思いを他の人にしてほしくない、という気持ちがあったんだな、と最近気がつきました。一方で自分がアトピーでも必ず子どもがアトピーになるとは限らない例も見てきたのと、最近はアトピーの治療が進み、昔よりもコントロールしやすい状況になっている(ような気がする)ので、きっと大丈夫だと自分に言い聞かせることにしました。

3つ目は私は仕事が好きで、転職のために大学院にも通っていたし、仕事に使える時間を確保したいからです。

以前一緒に仕事をしていたシンガポール人の友人は仕事も家族もありましたが、シンガポールの場合はインドネシアやフィリピンから来ているヘルパーさんに家事や育児のお手伝いをお願いするのが普通です。そのため彼女たちは仕事をしながらも、子どもお迎えやご飯などはヘルパーに任せることができ、そのような環境だから子どもを2人以上産んで育てられるんだな、と思いました。

日本の場合、仕事も子どもも、と言うと、「スーパーママ」になる必要があります。朝から晩まで休む暇なく、仕事と家庭で働かなければいけない、という現実があり、それを考えるだけでも暗い気持ちになりました。

一方で夫は子どもが欲しいと言っていました。

私が自分だけで家事はできないし、私が子どもが苦手だから夫が自分で子育てするくらいの気持ちでないと無理だと話したところ、「僕はできる、大丈夫だ」と、言ったので、とうとう病院の行くことにしました。

同時に、不妊治療への保険適用範囲が2022年4月から広がったことや、男性が育児に参加するのが奨励される世の中になっていることもと、やってみようかな、と思えるように後押ししてくれたと思います。

ここに至るまでに時間がかかったものの、私の場合は、自分の人生でやりたい事との兼ね合いもあり、良いペースで物事が進んできていると思っています。

周りの友人たちは「早くしないと」とアドバイスをくれますが、自分としては、今がちょうど良いと思っています。